音速を使って、雷の落ちた場所を計算で求める方法を知っていますか?
雷のエネルギーを家庭の電力量に計算すると、どうなるのでしょう?
これら2つのことをテーマにして、少しずつ話を進めていきたいと思います。
雷の位置をどうやって計算すればいいの?
雷はピカッと光ってからゴロゴロと音が鳴りますよね。
音よりも光の方が速く伝わるということです。
光は1秒間に地球を何周もするような速さで伝わりますが、音は1秒間に340m進みます。
雷が落ちた地点から離れれば離れるほど光と音の伝達に時間差が生じます。
その差を利用して、計算で雷の位置を求めることができます。
ですから、雷が光るのを見てから何秒後に音が鳴ったのかで雷の位置が分かるのです。
例えば、5秒後に鳴り始めたら、340m/秒×5秒=1,700m、約2㎞の位置に落電したことになります。
雷のエネルギーを家庭に置き換えてみるとどうなるの?
雷の電圧は約1億ボルトと想像もつかないくらいの電圧です。
これは100万戸の家庭の電圧に相当します。
100万と言ったら、大阪市や横浜市の人口と同じくらいです。
雷のエネルギーをすべて家庭で使用できる電力に換算すれば、約50日分の電気を賄うことができます。
同じように換算すると、エアコンを24時間×10日間使用することができます。
魅力的なエネルギーですが、現在の技術では雷の電気を利用することは難しいと言われています。
まとめ
雷の位置は、光の速さと音の速さの違いを利用して計算で求められることが分かりました。
雷のエネルギーは、とてつもないエネルギーになることが分かっていますが、
これを実用化する段階には至っていません。
自然エネルギーの新たな可能性として、これからの研究が待たれますね。