ベランダは洗濯物を干したり、鉢植えの植物を管理したり、有効なスペースとして活躍します。
中には洗濯機を置いている人も珍しくないかもしれません。
そこで、今回はベランダに落雷が起こった場合を想定して話していきたいと思います。
雷がベランダに落ちることは?
マンションであれば避雷針が設置されていますから、あまり神経質になる必要はありません。
建築基準法により20m以上の建物には避雷針の設置が義務付けられているそうです。
集合住宅であればそれ以下でも、おそらく設置しているでしょう。
避雷針というのは落雷のエネルギーを屋内に侵入さないように、そこへ落ちる役目を担っています。
また、そのエネルギーを地面に逃がすための接地線は建物と離して敷設されています。
マンションの部屋の中にいて感電する危険はほとんどないので、安心してください。
ただし、落雷の衝撃で窓ガラスが割れるおそれはありますので、窓からは離れたところにいてください。
念のために、電化製品の電源を落として、コンセントを抜いておくようにしましょう。
ベランダの洗濯機に雷が落ちることは?
アパート暮らしの方でベランダに洗濯機を置いている方も少なくないと思います。
しかし、その可能性はまったくゼロと言い切ることはできません。
雷は先の尖った形状で、高い位置にあるものに落ちる傾向があります。
ですから、洗濯機はその形状から直撃することは少ないと言えます。
家電製品の主な故障原因は、「誘導雷」と「逆流雷」によるものです。
前者は、送電線や通信線の近く、または避雷針などに落ちた際に、それらの周りには高電圧が瞬間的に発生します。
ケーブルなどを介して、膨大な電気エネルギーが流入してきます。
雷による電気製品の被害のほとんどがこの誘導雷によるものと言われています。
後者は、避雷針の近くで落ちた場合に地表の電圧が上昇し、接地から機器に流入してしまうことで起こります。
まとめ
ベランダやベランダの洗濯機に雷が直撃することは、あまりないと言えます。
しかし、その他のことが原因で影響が生じる場合は充分に考えられます。
付近に雷が落ちた場合は、念のために動くかどうか確認をしてみましょう。