雷と聞くと音ばかりに目が向いてしまいがちです。
しかし、雷を数字でとらえるとまた別の側面を知ることができます。
また、雷の仕組みについても見ていきましょう。
今回は、雷にまつわる数字と発生の仕組みについて紹介していきます。
数字で雷の威力を見てみよう!
みなさん、雷の電圧や電流はどれくらいだと思いますか?
雷の電圧は1億ボルトくらい、電流は1000アンペアから20万アンペアと言われています。
1.5ボルトの乾電池を同時に約13万個使ったのと同じことです。
雷のエネルギーをすべて電力に換算した場合について考えると、エアコンを10日間連続で使用できる電力量になります。
では、雷によってもたらされる温度はどれくらいでしょう?
な、な、なんと、約3万℃と想像もつかない高温です! これは約800 名の人を集め、その体温を合計した温度に等しいことになります。
雷が発生する仕組みとは?
地面が太陽の熱によって暖められると、やがて地上の水分は上昇し雲となります。
上空の冷たい空気で冷やされると、雲の中に大きな氷の粒と小さな氷の粒ができます。
これらの粒がぶつかったり、こすれたりして、マイナスやプラスの電気を発生させます。
大きな氷の粒はマイナスの電気を帯び雲の下側に集まり、 小さな氷の粒はプラスの電気を帯び雲の上側にたまります。
雲の上側と下側にたまった2種類の電気によって、雲の中や雲と雲の間、あるいは、雲と地面との間で放電が起こります。これが「雷」です。
まとめ
雷に関する情報を数字で見つめていくと、実に巨大なエネルギーだということが分かりました。
雷の発生するメカニズムは、2種の氷の粒が反発したり、引き寄せ合ったりする際に、
起こる放電現象でした。