雷について季節をキーワードにして考えていきたいと思います。

夏や冬に雷が発生する原因について紹介していきます。

また、季節を問わず落雷の発生が多い都市が世界にはあります。

その都市についても説明していきます。

夏や冬に雷が多い理由は?

雷は強い上昇気流によって生じる雷雲の中で発達します。

夏や冬の時期に強い気流が発生することが多く見られるからです。

この上昇気流の発達には、主に次の3つの原因を挙げることができます。

まず、地表面が強く加熱されて生じる場合、これを「熱雷」といいます。

次に、寒冷前線の前面・停滞前線上などで発生・発達する場合、これを「界雷」といいます。

最後に、強い低気圧のなかで発達する場合、これを「渦雷」といいます。

夏によく見られるのは、最初に挙げた「熱雷」です。

盛夏ともなれば40℃近くにも達する日本において、地表の温度も暖められます。

冬に見られるのは、「界雷」や「渦雷」です。

界雷は深い温帯低気圧が発達し寒冷前線が活発化する季節に見られます。

渦雷についても温帯低気圧が日本海で発達する場合に多いです。

雷 夏 冬 多い

夏や冬を問わず、落雷が多い都市は?

クアラルンプール(マレーシアの首都)の西部、セランゴール州のスバン・ジャヤです。

驚くことに雷発生率96.7%(353日/12カ月)にも上ります。

同国の気象局の報告によると、2010年から2011年まで、同市で落雷がなかったのは35日です。

稲妻が発生した最高記録は1987年に起こった362日と言われ、驚異的な数値です。

赤道の近くに位置しているため年間を通して高温多湿な気候のため、雷をともなう雨が降ります。

特に春と秋にかけて、雷雨の傾向が強くなります。

空気中の湿度が高く、風はほとんど吹かないので、沿岸の地域で雷雨が発生しやすい条件がそろってしまいます。

その他に、開発が進んでいく中で、都市部のヒートアイランド現象がその一因になっているようです。

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まとめ

夏や冬に雷が多いのは、さまざまな条件が整って上昇気流が発生するからです。

一年中、落雷の多い都市がマレーシアに存在していることが分かりました。

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