雷を世界規模な視点で今回は捉えていきたいと思います。

特に、発生する地域や割合などに地域差は見られるのかについて見ていきます。

世界における雷の発生件数や頻度は?

世界中では毎日約5万回の雷雨が発生しており、1秒あたりに100回の放電が発生しているのものと推定できます。

これらの雷は夏の時期に見られるものが、ほとんどです。

夏季に山岳部の東南の斜面は強い太陽にさらされ昼頃には、その付近からの上昇気流が強くなります。

上昇気流は高度が上がるほど激しくなり、入道雲が形成されます。

ここで条件が整うと、雷が発生します。

夏季雷の特徴として、一度発生すると数日間続くことが挙げられます。

また、大まかに見ると東南アジア、中央アフリカ、中米から南米北部の緯度30度(南北)の地域に集中しています。

海洋上では、一般的に雷の動きはあまり活発ではありません。

冬の雷は特別で、世界中でも日本の日本海沿岸とノルウェーの大西洋沿岸に発生が限られています

この雷は、日本では大陸からの冷たい季節風と対馬海流から供給される暖められた水蒸気により日本海上に発生します。季

節風に乗り平野部から山にぶつかると雪を降らすとともに落雷し、乾燥した風だけが太平洋側に吹き抜けていきます。 また冬

季雷は60mを超す高い構造物が存在すると集中的に落雷する特徴があります。

雷 世界 頻度 発生件数

世界で最も頻繁に雷が発生している地域は?

マレーシアの首都クアラルンプールの西、セランゴール州のスバン・ジャヤという都市です。 

なんと年間を通じて雷発生率96.7%(353日/365日)という驚くべき割合です。

気象局の調査によると、2010年から2011年において、同市で雷を目にしなかったのは35日です。

稲妻発生日の最高記録は1987年の362日と言われ、その率99.2%にもおよびます。

赤道にとても近いため、マレーシアは一年を通じて高温多湿な気候のため、雷をともなった雨が降るようです。

特に春先と冬場にかけて、雷をともなう雨が発生しやすくなります。

空気中の湿度が高く、風があまり吹かないので、沿岸地区で雷雨が生じやすい条件が整うからです。

その他に、首都圏の開発が進展していく中で、ヒートアイランド現象がその要因になっているようです。

日本においても都心でここ数年同じような被害が報告されています。

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まとめ

夏季雷と冬季雷にそれぞれ特徴があり、冬の雷は世界でも限定的に生じることが分かりました。

マレーシアの一都市であるスバンは、年間発生率が異常なくらいに高いです。

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