実は雷そのものの色は白に近く、いくつもの色があるわけではないそうです。

では、いったい紫やオレンジ、赤などの色に光って見えたりするのでしょう。

それには雷を取り巻くいろんな要素が関係しているようです。

今回は、雷の色をテーマにして話を進めていきたいと思います。

雷 色 紫 オレンジ 赤

雷が紫色、オレンジ色、赤色に光って見えるのはなぜ?

雲の中で放電現象が起こると、窒素分子はすみれ色と赤色の光を強く放ちます。

これらの色は混ざり合って、紫色に近い色に輝いて見えます。

そのため瞬間的に強烈な光をともなって、周りを照らし出します。

オレンジ色や赤色に光って見えるのは、空気の状態が関係しています。

太陽の光は、大気中の塵などによって青や紫など波長の短い光は遮られています。

その一方、波長の長い赤い光は地上へと到達するので赤く見えています。

それと同じように、雲の中の氷や水の粒によって波長の長い光が到達するため、雲中の雷はオレンジや赤色に見えます。

もう少し分かりやすく説明すると、太陽が西に沈む頃、空が赤色に染まるのと同じことです。

雷の光は白色ですが、後天的な要因によって見え方が変わってしまいます。

つまり、雷を近くで見た場合は妨げるものがないため青っぽい光、もしくは白に近い色になります。

また、遠距離から眺めた場合は波長の長い赤っぽい色が見えるということです。

この他に季節や物理的な障害物によるものも考えられます。

春は空気中に小さなゴミを含むことが多いため青い光が妨げられ、秋の季節よりも赤みが強くなるようです。

遠くに落ちた雷は、大きな雲、雨や雪のために、その陰に隠れてしまって色が分からないこともあります。

スポンサードリンク

まとめ

雷の色が異なって見えるのは、雷そのものの色が原因ではなく、大気の状態によるものだということが分かりました。

大気中に光を反射する目に見えないくらいの小さなホコリがあると、短い光は地上まで届きません。

青色や紫色は短波の光線なので、地上には長波の光線である赤色が降り注ぐことになります。

その結果、離れた地点から目撃した場合、雷の色は暖色系を見ることになってしまいます。

 

スポンサードリンク