かつて飼っていた犬は雷が鳴ると、その音に怯えて、尻尾を丸めていました。
今回は、人間だけではなく、動物さえも恐怖させてしまう雷の音に焦点を当てていきます。
そこで雷の音が鳴る仕組みについて、わかりやすい説明をしていきたいと思います。
雷ができるまでの過程について見てみよう
地表や海面の水蒸気が太陽の熱で温められ、水蒸気となります。
水蒸気は軽いため浮かびあがり、上空の細かいちりなどを中心にして雲ができます。
上空はとても寒く、水蒸気はやがて冷やされ氷の粒となります。
空気の流れにより、氷の粒はこすれたり、ぶつかったりして静電気が生じます。
大きな氷の粒はマイナスの電気を帯び雲の下部にたまります。
雲の上部には、プラスの電気を帯びた小さな氷の粒が集まります。
空気は電気を通さないため、どんどん電気は膨らみ、やがて地表へ向けて雷が落ちます。
ゴロゴロと音が鳴る仕組みは?
雷の音が鳴るのは、雷が地面にぶつかった時の音ではないのです!
実は、電気が流れた道が一瞬で高温となるため空気が膨らみ激しく揺れているのです。
その振動がゴロゴロと耳を塞ぎたくなるような音に聞こえているのです。
空気は電気を通さないので、雷が無理に進んで来ようとしている時に発生する音だとも言えます。
もう少し、身近な例を使って説明します。
冬場にセーターを脱ぐ際に、パチッという音を聞いたことはありませんか?
たまった静電気が電気の流れやすいものに触れた時に、このようなことが起こります。
この音を数億倍にしたものが、雷の音だと考えてもらえるとわかりやすいと思います。
まとめ
雷の音が鳴るのは、地面に落ちた際の衝撃音ではなく、
空気に抗いながらも進んでくる雷によって、空気が揺らされた音だということが分かりました。
まったく予想もしていなかった事実に、ただ、ただ驚かされるばかりです。