年を重ねれば、重ねるほど言葉の選択って難しいですよね。
雷などの災害にまつわる言葉にもいろんなものがあります。
「いかづち」・「地鳴り」・「落電」といったように。では、これらの言葉にどんな違いがあるのでしょうか?
今回はそこに的を絞って話を進めていきたいと思います。
「いかづち」ってどんな意味があるの?
語源由来辞典によると、「厳(いか)つ霊(ち)」に源を発するようです。
「いか」は、「猛々しい」・「荒々しい」・「立派な」などを意味する「厳し(いかし)」の語幹です。
「づ」は助詞の「つ」を表します。
「ち」は「蛟(みずち)」や「大蛇(おろち)」の「ち」と同じく、霊的な力をもつものを表す言葉です。
元は、鬼や蛇、恐ろしい神などを示す言葉でしたが、
自然現象の中でも特に恐ろしく、神と関わりのあると考えられていた「雷」を意味するようになりました。
「地鳴り」ってどんな意味があるの?
地震の揺れが低い音として聞こえる現象のことです。
身体に感じないほど小さい地震でも、音だけが聞こえることがあります。
震源で発生した振動のうち、数十ヘルツ以上という周波数のものが地表に達して、
空気中を伝わってくるので音を感じ取ることができるのです。
「落電」ってどんな意味があるの?
落雷とは、読んで字のごとく雷が地上へ落ちることを意味します。
雷は、雲の中で耐えられなくなった電気エネルギーが電気的な安定を得るために、
電気を通さない空気に抗うようにして、地上へと到達します。
ですから、雷の光と音の両方を指していると考えることができます。
まとめ
本当に言葉っていろんな側面がありますね。こんなにも深い意味があったとは知りませんでした。
古くからある言葉ほど、文化的な側面と結びついていることが分かりました。