雷が鳴った際に、どれくらいの先で光ったのかを知りたいと思ったことはありませんか?
実は、雷の音が聞こえてる時間と音の速度を計算することで、雷の距離を知ることができます。
今回は、これをテーマにして話を進めていきたいと思います。
ゴロゴロと音が鳴る理由は?
雲の中に2種の電気が集まった状態になっています。
上部にはプラスが、下部にはマイナスの電気がたまっています。
電気的なバランスをとるため、限界にきたら空気へ抗い地面へと放電されます。
音が鳴るのは、雷が地面にぶつかった時の音ではないのです!
実は、電気が流れた道が一瞬で高温となるため空気が膨らみ激しく揺れているのです。
その振動がゴロゴロと耳を塞ぎたくなるような音に聞こえているのです。
空気は電気を通さないので、雷が無理に進んで来ようとしている時に発生する音だとも言えます。
もう少し、身近な例を使って説明します。
冬場にセーターを脱ぐ際に、パチッという音を聞いたことはありませんか?
たまった静電気が電気の流れやすいものに触れた時に、このようなことが起こります。
この音を数億倍にしたものが、雷の音だと考えてもらえるとわかりやすいと思います。
どうやって計算で距離を求めるの?
音速と雷の音が聞こえてくるまでの時間(秒)を使えば、簡単に求めることができます。
おそらく中学生でも計算できると思います。
稲光の速さは、ほんの一瞬ですので、計算の式から除外して考えます。
その式は、「音速(340m/秒)×光ってから音が聞こえるまでの時間(秒)」です。
稲光が見えてから10秒後に音が聞こえたのなら、340m/秒×10秒で3,400m、およそ3㎞と求めることができるのです。
まとめ
雷の音が聞こえるのは、空気に反発しながら進む際に、生じる音だったとは想像もつきませんでした。
もし雷が鳴った際に、時間をカウントする余裕があれば、計算で距離を求めてみましょう。