雷に雨はつきものといった感が強いですが、実は雨を伴わない落雷もあります。
にわかには信じられないようなことが、海外では日常的に起こっているのです。
米国の乾燥した地域ではよくそのような現象が起こっているようです。
そこで、雨が降っていないのに落雷する危険性について話していきたいと思います。
雨なしの晴れた日に雷に打たれる危険性は?
2007年のこと、Hailu Kidane Marianさん(40)はマイアミで宗教の布教活動を行っていました。
199ストリートと78アベニューに沿って歩いていると、銃声のような音が辺りを包み込みました。
目撃した人によると、雲状の煙が見えてMarianさんが跳ねてのけぞり、その場へ倒れ込んでしまいました。
救急隊が到着したときMarianさんは呼吸も脈も止まっていたがましたが、なんとか蘇生に成功しました。
その後、ジャクソン記念病院へ運ばれ、無事に一命をとりとめたということです。
このような降雨なしの落雷は初めてのことではなく、一ヶ月前にも同様なことが起こりました。
植木職人のDavid Canalesさんが雨も降っていないのに突然落雷に遭い、亡くなってしまう出来事がありました。
このとき、その近くで働いていた職人の仲間は無事でした。
CBSマイアミの気象予報士Jeff Berardelli氏は、ドライ・ライトニング(Dry lightning)ではないかと考えています。
ドライ・ライトニングとは晴れた空でも発生する雷で、何の予兆がなくて発生するためとても危険なものだそうです。
アメリカの西部ではよく見られる現象らしく、これが火災などの原因となることもあるようです。
まとめ
雨が降っていないのに、何の前触れもなく被雷するとは、まさに青天の霹靂です。
この現象については、避けようがありませんし、防ぐことすらできません。
こんなことが起こり得るとは、改めて自然の恐ろしさを見せつけられたような気がします。
もしも米国の西部を訪れるようなことがある場合は、くれぐれもご注意ください。