放電現象にも地上へ落ちないもの、降雨があるもの、ないものなど、いろんな種類があります。
雷の種類にまつわる話を3つ紹介したいと思います。
雷の放電は確認できても、落ちないこともあるの?
実は、ウソのような話ですがあります。
雲が空高くまで上昇気流で上がっていくと、水蒸気が氷結し、あられや氷の粒などになります。
これらがぶつかりあうことで電気的な摩擦が起き、正(+)の静電気と負(-)の静電気に分かれます。
正の電気と負の電気がたまると、そこには電流が流れやすくなります。
空気は電気を通しませんが、限界を超えると突き破り、大気に電気が流れて雷になります。
雲の中で正から負に電気が流れたり、負から正に電気が流れたりすると「落ちない雷」となるわけです。
遠くに浮かぶ入道雲を見てみると、雲の中が黄色く光るときがあります。
これは、入道雲の中で雷が発生しているのです。
雷が放電されると、雨が降ることが多いのは?
雷の元となっているのは、小さな氷の粒です。
この氷の粒がこすれあったり、ぶつかったりして静電気が生じます。
限界に達した電気を放電する頃に、上昇気流が弱いと氷の粒が解けて地上へ落下します。
ですから、雷が鳴ると、雨が降ると言われます。
ですから、本当は放電されると同時に雨も降っているのです。
しかし、光のスピードは雨のそれよりも速いため、雷の後で雨が降ってくるように感じてしまうのです。
大量の水分を含んだ雲ですので、ゲリラ豪雨のような短時間での激しい雨になることが多く見られます。
雷が放電されても、雨が降らないことってあるの?
不思議に思われるかもしれませんが、降らないこともあります。
雷雲の先端部分は水分が凍結して氷の状態になります。
その氷状になった部分は基本的に重力によって地上へ落下します。
氷の粒子が小さければ、下からの上昇気流に押し上げる力も加わり、雲の中で粒子がぶつかり合います。
その摩擦によって+と-の電気を帯び、電気的なバランスを保つために雷として地上へ放電されます。
その際に、上昇気流が強い雲の中では、氷の粒子が落下せずに舞う形となるので雷だけが生じます。
したがって、雨が降らなくても雷が鳴ることはあります。
まとめ
雷に関するイメージが覆されました。
雷も種類よっていろんなものが存在していることが分かりました。
氷の粒が摩擦によって電気を帯びることが、雷のもととなっています。