こんなことは想像したくありませんが、落雷の被害にあってしまった場合、どうなるのでしょうか?
「もしも」に備えて、落雷を浴びたときの症状やその確率などについて紹介していきたいと思います。
雷が落ちると、人の体はどうなるの?
落雷による通電がもたらす人体における損傷を、「雷撃傷」といいます。
皮膚・内臓の熱傷、不整脈(心停止)、呼吸停止を起こします。
雷が落ちるときは、高い電圧ですから、数メートル吹き飛ばされることもあります。
電撃傷には、特有の5つの特徴を見ることができます。
1つ目は、死亡するときは即死であること。
2つ目は、生存者の大部分は、体表面を電流が通り過ぎるので、後遺症はまれであること。
3つ目は、頭部に通電して意識障害になることが多く見られること。
4つ目は、電紋という、独特の熱傷が現れること。
電紋は、皮膚の熱傷で、赤紫色の模様が木の枝のようになって出てきます。
5つ目は、時間が経過しても低カリウム血症や神経痛が長引くこと。
雷撃傷の程度は、落雷をどのように受けたかによっても異なってきます。
直撃か、落雷を受けた物体からの側撃なのか、あるいは、電線などを伝わる高電圧傷害によるものかといった具合です。
雷が人に落ちる確率は?
雷に打たれる確率は、1/10,000,000です。
ほとんどあり得ない確率、現実的ではないですね。
自動車事故で死ぬ確率が1/10,000ですから、統計的には落電する確率はとても低いと言えます。
驚くことに、70%から90%の落雷被害者は一命を取り留めています。
もしあなたが雷に打たれたとしても、そのままその場で息を引き取るのではなく、生き残れる可能性の方が高いのです。
生き残れたとしても、靴が吹き飛ばされ、高温の一撃が服を燃やしてしまうのを目の当たりにするかもしれません。
宝石やワイヤー入りの下着を身につけていたら、電流を体内に放電させてしまい、火傷を負うことになるかもしれません。
まとめ
雷の被害に遭ったとしても、生存できる確率が高いことにとても驚きました。
しかし、その後遺症は想像を絶するものだと思います。
ですから、雷が鳴ったらすぐに安全な場所に避難したり、姿勢をとったりしましょう。