犬を飼育された経験のある方なら、次のような経験をされたことはありませんか?
雷の音が鳴った瞬間にキャンキャン泣き出したり、前脚でその場をかき出したり。
こんなときどうやったら、犬を落ち着かせることができるのでしょう?
その対応策を紹介していきたいと思います。
そもそも犬が脱走するほど雷を恐れるのは?
3つの原因が考えられます。
まず、可聴域が人間の400倍もあり、高い音に至っては人間の4、5倍もの音を聞き取れる能力があるからです。
次に、気圧の変化を敏感に感じ取ることができるからです。
人よりも早く、雷が落ちることを感じたり、雷が鳴る時に家では混乱したりする犬が、車の中だと怖がらないそうです。
最後に、犬は静電気を恐れていると考えられるからです。
そう考える米国タフツ大学のニコラス・ドッドマン教授は、2つのケープを使って実験を行いました。
1つは、帯電を防ぐことができる素材、もう1つは帯電防止のない素材を使いました。
実験の結果から、ともに犬を雷の恐怖感を和らげる効果が見られたそうです。
しかし、前者の方がより大きな効果を得ることができました。
実際に、静電気を帯電させない素材を使った「ストーム・ディフェンダー・ケープ」という製品が販売されています。
脱走するくらい雷を怖がる犬を落ち着かせるには?
物理的な方法と、飼い主が関わる方法の2つあがります。
まず、飼い犬の身にまとわせて使用する動物専用の製品です。
日本では目にする機会は少ないかもしれませんが、「sheep suit」という動物用のレオタードがあります。
これは、雷への恐怖心を和らげる作用があると言われています。
また、アメリカで販売されている「Anxiety Wrap」という製品もおすすめです。
これは、雷だけではなく、さまざまな恐怖や不安などを緩和させ、犬を落ち着かせる効能があるようです。
特別な素材を使っていなくても、毛布やタオルなどでくるんであげるだけで、落ち着かせることができるそうです。
次に、飼い主が関わる方法ですが、怖がる犬のそばに寄り添ってあげてください。
横に飼い主がいるだけで、犬は心強いものです。
まとめ
犬が雷の音を怖がるのは、さまざまな要因が関係していることが分かりました。
もしも怖がってどうしようもないときは、ブランケットなどでそっと包み込んであげてくださいね。