気候の変動により、落雷の件数が増えています。
フランクリン・ジャパンによると、09年~11年までの間に、約30万回、約90万回、約70万回も落雷したそうです。
2012年にいたっては、113万回に達しました。
今回は、雷と避難場所をテーマにして話を進めていきたいと思います。
落雷の避難場所は?
家の中へ避難する際は、窓を必ず閉めてから部屋の隅ではなく中心にいるように心がけましょう。
壁などを伝って雷電の侵入被害を防止するためです。
万が一、洗濯や皿洗いをしている状況であれば、水を止め乾いた布やタオルで水気を拭き取りましょう。
あるいは、風呂場にいた場合も、すぐに浴室から出て身体を拭いてください。
水道管を通って、雷が間接的に被害をおよぼす可能性があるからです。
車を所有している場合は、自分の車の中へ逃げましょう。
たとえ車に雷が落ちても、雷電は自動車の外側の鉄製部分を伝って地面へと流れ出します。
その際に大切なことは、車内の金属部分には一切触れないようにし、車の中心で身を隠すようにしましょう。
木の下や橋の下は、雷の避難場所として適しているの?
木の下に避難するのはとても危険ですから、やめましょう。
実際2013年の夏に東京で、落雷によって命を奪われる事故が起こっています。
その年の7月8日、関東は激しいゲリラ豪雨に見舞われていました。
15時50分くらいに北区の荒川近くで雷が落ち、釣り客4名は休憩所に駆け込みました。
横殴りの雨に遭い、避難場所を中州に植わっている樹木の下に変えました。
しかしながら、不運なことにその樹木が被雷し、1人は亡くなり、2人が重傷を負ったそうです。
残る1名は、4m以上離れた場所にいたため軽症で済んだようです。
橋の下は安全であると言い切ることはできませんが、危険度は木の下よりも低くなります。
ただし、橋の近くに落雷した時のことを考えて、次のような姿勢をとるようにしましょう。
踵は宙に浮かせてピタリとつけ、爪先で体全体を支えるようなポーズを維持します。
こうすることで地面との接触面積が小さくなると同時に、通電しても爪先を通してアーチ状に流れていきます。
まとめ
落雷した場合の避難場所は、家や車の中をおすすめします。
大きな木の下は落雷しやすいですが、やむを得ない時は、3m以上の距離をとってから身を隠しましょう。