ピカッとなり、しばらく間をおいてゴロゴロと音が聞こえることもあれば、
すぐに音が聞こえてくることもあります。
音が聞こえるのに違いが見られるのは、距離が関係しているからでしょうか?
今回は、その謎に迫りたいと思います。
雷の音がゴロゴロと聞こえる理由は?
雷の通り道である空気が突然熱せられ、膨張して音が生じます。
空気は、もともと電気を通す性質をもちません。いわゆる絶縁体です。
しかし、巨大なエネルギーのかたまりである雷は空気を引き裂き、地面へ到達しようとします。
しかも、周りの空気の温度を一瞬にして約3万℃に熱し、圧力を高め膨らみます。
その時の衝撃が周りの空気に伝わり震えさせ、ものすごい音になるのです。
遠く離れていても音は聞こえるの?
遠く離れていても雷鳴は聞こえますが、せいぜい聞こえるのは落ちたところから10㎞くらいの地点まで。
雷が落ちた地点からどれくらい離れているのかを、次の式で求めることができます。
「340(m/秒)×光ってから音が聞こえるまでの時間(秒)」
光ってから5秒後に音が聞こえたとすると、1700m離れたところにいることになります。
音の種類によっても、落雷地点から近いのかを判断することができます。
「バーン」や「バリバリッ」といった威勢のいい雷鳴が聞こえた場合は、近くに落ちています。
遠くの雷は雲や山など、さまざまなものに反響して「ゴロゴロ」と聞こえます。
ちなみに、光っていても音が聞こえない場合があります。
この時の距離は40㎞~50㎞くらいです。
まとめ
雷の音の正体は、空気に抗いながらも地面へ達しようとする際の衝撃でした。
落雷地点からの距離は、計算で求めることができます。
また、音の種類によっても遠近の違いを簡単に区別することができることが分かりました。
雷がこれほどのエネルギーを秘めていたとは、まったく知りませんでした。