日本においても落雷が原因で亡くなる事故が発生しています。
そこで今回は、雷の発生のしくみと雷の性質などをテーマにして話を進めていきたいと思います。
雷の発生と風の関係は?
冬場に服を脱ぐ際にバチッと静電気が走ることがあります。
これと同じような現象が雲の中でも起こっています。
地表から水蒸気が大気に上がり、小さなほこりやゴミを核として雲のもとができます。
上空は地上よりもはるかに気温が低いので、水蒸気は氷の粒へと姿を変えていきます。
雲の中には上の方に小さな氷の粒が、下の方に大きな氷の粒が存在しています。
大きな粒は地上へと降り注ぐはずですが、上向きの強い風が吹いていると舞い上がり落下せず、小さな粒と擦れ合います。
そうすることで、小さな粒は電気的にマイナス、大きな粒はプラスの性質を持つようになります。
飽和状態になってくると、雲の上部よりも地表の方が近いため電気的な安定を保つために外へ飛び出そうとします。
これが雷の発生のしくみです。
ちなみに、地表は電気的にマイナスの性質を帯びています。
雷の属性は?被雷時の影響は?
雷は金属に落ちやすいとか、ゴム製品を身につけていれば安全だとよく言われます。
しかし、雷は光であり、光の速さは音の速さと比べ物になりません。
また、そのエネルギーの威力は身につけられるゴム製品くらいで防ぐことはできません。
雷にとっては、導電体であっても、絶縁体であってもあまり関係はないのです。
高い位置にあるものを目標にして落ちてくる特徴が雷に見られます。
ですから、注意すべきはどんな場所にいて、周りにあなたよりも高いものがあるかを確認することです。
もし被雷してしまったら、次のようになります。
心停止や心拍が不規則になり、呼吸が停止することもよく見られます。
心拍は自然に再開することもありますが、呼吸が再開しないと酸欠状態になります。
通常は意識を取り戻しますが、外傷を受ける前に起こったことを思い出すことができません。
被害者は、人格が変わってしまうこともあります。
まとめ
雷の発生のメカニズムが冬場の静電気と同じだったとは予想外でした。
ゴムなどの絶縁体を身につけていても雷の前では、あまり功を奏さないようです。