自然現象である雷は予測不可能です。
特に登山の最中は、天候の移り変わりが激しく、雷が鳴ると怖い思いをします。
そこで事前にできる準備と避難法について、今回は説明していきたいと思います。
登山時の雷への事前対応は?
雷は先の尖った形状の高い物体に落ちる傾向が見られます。
金属品(ピッケル、カラビナ、ハーネス、など)は、雨に濡れないようにし、できるだけ遠ざけて置きましょう。
樹木の高さが高くなればなるほど落雷の危険度が増します。
木に落ちた雷は幹や枝を伝い、人にまで通電する可能性は高くなります。
雷の電圧は非常に高く、木の表面に電流が流れるので、木の幹から4m以上離れるようにします。
木の天辺を仰ぐ角度が45度の地点との間に身をかがめることがポイントです。
身をかがめる際は、かかとを空中でつけ、つま先立ちで座るようにすると通電しても被害を最小にすることができます。
登山時の雷による事故は?どうやって避難するの?
ウェブで確認できる落雷事故リストによると、ここ数年の間で登山中に落雷に遭った人は12名です。
そのうち命を奪われてしまった方は、3名と1/4にも上ります。
できる限り姿勢を低く保ちながら、今いる場所よりも低いところへ移動してください。
避難する際は、集団で逃げるようなことは避け、それぞれ個別で逃げましょう。
落雷と落雷のわずかな隙間に、より安全な山小屋などへ身を寄せてると安全です。
山小屋へ避難した場合は、内部では電化製品、窓際から一定の距離と確保するとさらに安心です。
尾根にいる場合は、窪んだ場所に身を隠すようにしましょう。
ただし、腹ばいになったりして地面に身体が直接触れるようなことはしないでください。
まとめ
登山時に雷鳴が聞こえたら、先端の鋭い登山用具を地面に置くようにしてください。
雷は形状が尖ったものを目がけて落ちやすいからです。
被雷したことが原因で亡くなってしまう方も多いようです。
落雷に遭っても、慌てず落ち着いて行動していきましょう。