もし海に雷が落ちたら逃げ場はありません。
想像しただけでも恐ろしいです。
今回は海と雷にまつわる2つの話を進めていきたいと思います。
雷が海に落ちたらどうなるの?
雷が水面に落ちた瞬間、その100万Vもある電圧の多くは水面を伝って多少流れます。
しかし、水中ではすぐに四方に拡散してしまい威力が落ちてしまいます。
水中に完全に潜っている限り、感電することはありません。
ただし、海面に非常に近い場合、あるいは部分的に海面に出ている場合は、感電するおそれが高くなります。
直撃による被害はもちろんですが、海水を伝って流れてきた雷の電気が海に入っていた人に感電することがあります。
その電気ショックによって気を失い、溺れてしまうという二次被害も考えられます。
海上に落ちた雷は水面を伝ってきますので、すぐに海からあがりましょう。
砂浜から安全な車の中へ逃げましょう。
身を隠す場所がない場合は、靴を履いて、なるべく低い姿勢をとるようにしてください。
ただし、地面に伏すようなことは危険です。
雷で海水は電気分解できるの?
できる可能性は少なからずありますが、ごく限られた時間の間だけです。
私たち人間の感覚で言うと、ほんの一瞬と言えるくらいの時間だと思います。
つまり、人が確認できるくらいの量が分解されることはあり得ないということです。
電気エネルギーは物体の表面を拡散して広がる傾向があります。
上で紹介したように落ちたとしても威力が弱まってしまうので、電気分解できる量は限られてくると思います。
それに地球の7割を占める海の水と比べたら、雷の一撃は比べものになりません。
したがって、人の目で観察できる量ではないものの可能性はゼロではないと言えます。
まとめ
最も意外だったのは、雷が落ちた際にエネルギーが分散してしまうことです。
海に落雷しても潜っていれば、被雷せずに済むことが分かりました。
しかし、できる限り陸へあがり安全な場所へ逃げる方が賢明です。
雷が落ちた際に、海水は電気エネルギーによって電気分解される可能性は少なからずあると言えます。