ゲリラ豪雨など昔からすれば考えられないような自然現象が各地で起こっています。
地球環境に少なくとも変化が起こっていることは、素人でも感じることができます。
いったい地球環境の変化が雷の発生にどんな関係があるのかを紹介していきたいと思います。
地球温暖化によって雷が急増するの?
カリフォルニア大学バークレー校の研究者たちは、地球温暖化と落雷についての関連性について発表しました。
現在の状態で地球温暖化が続くと、21世紀末には雷の発生回数が激増するとしています。
研究では、2100年までに落雷が現在の5割増しになるそうです。
同大研究者は、地球規模で予測される気温の上昇率などを踏まえ、今回の結論を導き出しています。
温暖化によって空中での水蒸気が増加すると、激しい雷をともなった雨が降りやすくなるようです。
実際、日本でも落雷件数は近年、上昇傾向にあります。
夏のスポーツと雷について
2014年8月、愛知県の男子高校生が野球の試合中に落雷を受け、命を奪われてしまいました。
昼過ぎから雨が降り始め、練習試合を中断し、晴れ間が見えたため、試合を再開しました。
その直後、光とともに衝撃音が鳴り響きマウンドにいた男子校生が倒れていたそうです。
グラウンドの周囲には12本の避雷針があったにもかかわらず、このような悲劇は起きてしまいました。
日本の落雷事故による亡くなる割合は異常に高いと言われています。
2005年の世界平均では、落雷事故の全被害者のうち亡くなった方は30%となっています。
しかし、日本では被害者の70%が亡くなっています。
その事故のほとんどが木を直撃した雷が幹から周囲に放電する「側撃雷」によるものです。
日本では、雷が鳴ったら木の下に逃げればよいと思い込んでいる人が多いためだと考えられます。
まとめ
地球温暖化によって雷の発生回数が増加するという推測が米国の研究者によってされています。
人間が蒔いた種で、人間が悩むとは何とも皮肉なことですね。
雷が頻繁に発生する夏場は、特に屋外でスポーツをする場合は雷への安全対策を学ぶ必要があると思います。