雷の仕組みをより深く理解するために、実際に雷を作る実験をしてみましょう。
この実験の対象は中学生以上とします。その内容について少しずつ説明をしていきたいと思います。
雷を作るのに必要な材料は3つ、使う道具は1つ
材料は3つ、使用済みのライター、透明な白熱電球、セロハンテープを準備してください。
ライターはカチッと音がするタイプのものを使ってください。
道具はニッパーを使うのみです。
本当に手軽に行うことができる実験です。
雷を作る作業工程は4つ
まず、使い終わったライターを分解し、「圧電素子」を取り出します。
長方形の部品で先に導線がついています。
これは、電球に電流れを通す役割を担ってくれます。
次に、圧電素子の導線の被膜を先端から0.5センチくらい、ニッパーではがします。
そして、圧電素子の導線を透明な白熱電球につなぎ、そこをセロハンテープでしっかりと固定します。
最後に、部屋を暗くして片手で電球を持ち、圧電素子を手で押すと雷が発生します。
電球の金属部分に触れないように、注意してください。
自然現象の雷はどうやって起こっているのかな?
実は、雷雲の中では激しい静電気が生じています。
下敷きで髪の毛をこすると髪の毛が立つ時と同じ原理です。
上空で冷やされた水蒸気が氷の粒になります。
大きな氷の粒と小さな氷の粒がぶつかる際に、静電気ができます。
上部にはプラスの粒が、下部にはマイナスの粒がたまります。
あまりにも静電気がたまって雲の外に出ようとし、それが雷となります。
まとめ
こんなにも身近なもので人工的に雷を再現できるとは驚きました。
圧電素子という部分がこの実験のポイントになっています。
冬場になると悩まされる静電気にこれほどの威力があったとは思いもしなかったです。