雷が落ちた際に、今いる場所が安全かどうか確認したくなりませんか?
雷が落ちた地点までの距離を計算で求めることができるって知ってましたか?
それには、雷の音が聞こえるまでの時間が関わっています。
今回は落電地点までの距離の求め方について説明していきたいと思います。
雷の音はどれくらいまで聞こえるの?稲光が見えても音が聞こえない時は?
我が家でかつて飼っていた犬は雷が大の苦手でした。
動物は人間よりも耳が良いからなおさら分かるのでしょう。
私たち人間の耳にも、かなり遠く離れていても雷鳴は聞こえてきます。
しかし、その範囲は落ちたところから10㎞くらいまでです。
稲光を目にしても、まったく音が聞こえてこない場合があります。
この時の距離は落電地点より40㎞~50㎞も離れていると判断できます。
落電地点までの距離の求め方は?
光は秒速 30万 ㎞で進みますが、空気中の音は秒速 340 mほどと遅いです。
放電地点から離れれば離れるほど光と音の伝達に時間差が生じます。
秒速 30万 ㎞は圧倒的に速いので、この光の進む時間を無視して(0秒として)計算すれば、
下記の簡単な計算で、雷の発生位置までの距離を求めることができます。
「340(m/秒)×稲光を見てから音が聞こえるまでの時間(秒)」で計算できます。
光ってから3秒後に音が聞こえたとすると、1020m離れたところにいることになります。
落電地点から約1㎞と、かなり近いことが分かります。危険です!
すぐに車の中へ避難してください。
車が避雷針の役目を果たしてくれます。
ただし、エンジンはかけないでください。
まとめ
雷が落ちた地点までの距離をこんなに簡単な計算で求められるとは、とても意外でした。
これなら中学生でも計算できると思います。
夏休みの自由研究のテーマにするとおもしろいかもしれませんね。