自宅付近で雷が落ちたら不安になるのが、家屋の停電です。
では、なぜ落雷時に停電することがあるのでしょう。
今回は、雷と停電をテーマに話していきたいと思います。
送配電線に落雷した際に停電するしくみや理由は?
電力会社では電気を送る側で、線路の電圧や電流などを「○○継電器」(各種あります)という計器で常に監視しています。
送配電線が落雷すると電圧が異常に高くなるので検知できて、すぐに開閉器を切って送配電を停止します。
しかし、短い間をおいて再び開閉器を入れて電気を送り出します。
落雷の影響は一瞬なので、短い時間で回復することが多く見られるからです。
この後、送配電線のどこかで故障が生じていて異常が見つかれば再び開閉器は切られてしまします。
これらの動作はすべて自動で行われています。
このような技術に支えられて、電気を安全に利用できています。
落雷時に停電する原因は?
停電する原因は3つ考えられます。
まず、漏電によって漏電ブレーカーが誤作動してしまったからです。
実のところ漏電ブレーカーという遮断機は、電気的ノイズに弱いところが見られます。
雷が発生する際に放つ高周波が漏電ブレーカーを誤って作動さてしまうことがあります。
製造された年が古いものほど、この傾向が強く見られるそうです。
次に、雷が落ちた時の衝撃によって、漏電ブレーカーが作動してしまったからです。
最後に、電柱などに雷が直撃し、設備が耐えられないほどの巨大な電気エネルギーが流れた場合です。
電柱上の変圧器を守るヒューズが切れたり、変圧器やスイッチが故障したりして、停電します。
ただし、漏電故障したものは、漏電を繰り返しますから、アース線付機器の確認を行いましょう。
まとめ
送電線に落雷して、停電する原因は電圧の異常を抑制するために自動的なしくみが備わっていることが分かりました。
一般家庭において雷が落ちた際に、停電してしまうのはいろんな原因が考えられます。
漏電ブレーカーの誤作動によるもの、衝撃で漏電ブレーカーが落ちたり、過剰な電気エネルギーが生じたりした場合など。
ただし、漏電による故障はクセになりますから、アース線の確認をしっかりとしましょう。