紫色に見えたり、オレンジ色に見えたり、雷の色が異なって見えるのはなぜでしょう?
また、ドンッと聞こえたり、ゴロゴロと聞こえたりする理由はどこにあるのでしょう?
これらの疑問について、今回は回答していきたいと思います。
雷の色!見える2種類は?
雷の発生場所とその雷をどこから見たかによって、見える色に違いが生じます。
まず、激しい光をともなって紫に見える場合です。
空気中で放電現象が起こると、窒素分子が出すすみれ色と赤色の光が強く、二つの色が混ざって紫色に見えます。
そのため、まばゆいばかりの紫色に見えるのです。
次に、オレンジ色や赤く見える場合についてです。
はるか遠くの雷は、青い光はすぐに分散してしまい、赤い光がとどまっているため、このように見えます。
つまり、夕焼けが赤く映えるのと一緒です。
このように雷までの距離によって、見える色が異なってきます。
秋に比べて春は空気がかすんでいるため青い光が散らばりやすいので、赤みを帯びやすいです。
遠くの雷は、雲があったり、雨や雪が降っていたりする色が隠れて見えないことが多いです。
雷の音!その種類は?
雷鳴が生じる過程を確認しましょう。雷が発生し、雷が通った周囲の空気は非常に高温となります。
そのため、雷は空気に抵抗し、その際の衝撃で音が生じます。
つまり、雷光と雷鳴はほぼ同時に起こっているのです。
光の速度は、音のそれよりずっと速く進みます。
ですから、雷が遠くにあるほど、雷光が見えてから雷鳴が聞こえるまでの時間が長くなります。
雷の音は放電ですから、静電気と同じように「バチッ」というのが最初です。
この音が雲に反響して「ゴロゴロ」と伝わっていきます。
放電が近い位置だと「バチッ」とか「ドン」という鋭い衝撃音に聞こえます。
雷からの位置が遠い時ほど音は変形されていきます。
これは伝わって行く途中において、反射などで音が歪み、連続して聞こえるためです。
まとめ
雷の色と音ともに、落雷地点からの距離が関係していることが分かりました。
その遠近によって、見え方がこうも違うとは、とても意外でした。