雷に名前がついているのを知っていますか?
なんと雷を冠する呼称に、5つもの種類があります。
ふだん耳慣れないような名前が登場しますが、雷の種類について紹介したいと思います。
いろんな雷の名前は?
1つ目は、「渦雷」です。
上昇気流が発達した低気圧や台風などにより形成された雷雲から生じたものを指していいます。
性質としては、後述する熱雷や界雷に似たところがあります。
勢力が強いものや移動速度が速いものは、それに比例して雷雲の移動も速いことから、早めに避難しましょう。
2つ目は、「熱雷」です。
急激な上昇気流によって、低いところから高いところまで達する雷雲で、積乱雲などで形成されています。
夏の時期によく見られるので、一般的に夏雷とも呼ばれています。
局地的かつバラバラに発生し、持続時間は短い傾向があります。
3つ目は、「界雷」です。
積乱雲でも寒冷前線上などに発生する場合、また、温暖前線などで発生した場合を指して称します。
帯状にまとまって発生し、前線の移動に続けて落雷域が移動することが多く見られます。
4つ目は、「熱界雷」です。
前線に向かって湿った空気が流れ込むことで作られた雷雲による雷など、熱雷と界雷の両方の特性を持つものを指します。
夏場に激しい雷雨を伴うことが多く、たびたび地上において被害をもたらします。
局地的にまとまって発生し、時に100kmを超える巨大な積乱雲群を成し落雷息が広範囲に及ぶこともあります。
5つ目は、「火山雷」です。
文字通り、火山の噴火によってもたらされる雷のことです。
この雷は、火山という条件上とても近づきにくい条件で発生するため、詳しい観測は難しいと言われています。
まとめ
雷を細かく分類することができるとは、まったく知らず、とても驚いています。
分類の仕方は、発生したときの環境などが関係していることが分かりました。
別な見方をすれば、雷は日本人にとって、これほど身近な自然現象なのだということを改めて感じました。