どちらも自然災害の中では遭いたくないものですが、何か関連はあるのでしょうか?
そこで今回は、台風と雷の関連性について調べてみました。
雷と台風に関係はあるの?
琉球大学の解析により、台風における雷活動の特徴として以下の3つのことが分かりました。
まず、 雷活動がとても活発な台風とそうでない台風があるということ。
次に、 台風におけるさかんな雷活動の範囲は台風の中央から外側に向かうにつれ増加していること。
最後に、 中心気圧が高いほど雷活動は活発であり、 雷が発生する割合も高いこと。
また、中心気圧が低くなると活動は抑えられる傾向にあり、発生する割合も低くなること。
その境界は台風の中心気圧 960hPaです。
台風発生時に雷の存在が認識されにくいのは台風の通過地点と、
その時の中心気圧の条件が、日本付近では雷発生確率の低いときに当たるためだと考えることもできます。
雷の活動がどんな要因によって影響を受けているのかは今後の研究課題です。
台風によってもたらされる雷の種類は?
雷を大きく分けると5つに分類できます。
その中の1つに「渦雷」があり、別名「低気圧雷」とも呼ばれています。
台風や発達した低気圧の中心付近では、周囲から吹き込む気流が激しい上昇気流となります。
その結果、雷雲が発生します。
気温が高い時は勢力を長時間保ちながら、移動速度が速いため広い範囲に影響を与えます。
そのため、防災上注意を要する雷と言えます。
性質としては、後述する熱雷や界雷に似たところがあります。
「熱雷」は、急激な上昇気流によって、縦に広く発達する雷雲で、積乱雲などで形成されています。
局地的かつバラバラに発生し、その時間は短い特徴があります。
「界雷」は、積乱雲でも寒冷前線上などで起こる場合、また、温暖前線などで発生した場合を指します。
帯状にかたまって発生し、前線の移動に続けて落雷域が動いていくことが多く見られます。
まとめ
台風と雷は関連がある場合とない場合があることが分かりました。
雷が関係している場合は、外側に向かって活動がさかんになっており、中心の気圧が高いほどその割合も高くなります。
台風の働きによって生じる雷を「渦雷」と言います。