「雷×落ちる」をキーワードに、今回は次の2つのテーマで紹介していきたいと思います。
日本国内においても落雷の頻度に違いが見られます。
落雷時にブレーカーが落ちることがありますが、その働きについて説明していきたいと思います。
日本で雷が落ちたところ、落ちないところは?
各地の気象台による雷の観測データをもとに紹介していきたいと思います。
過去30年間にもおよぶ雷日数のデータから平均が算出されています。
それによると、年間を通して雷日数が多いのは東日本の日本海沿岸部です。
最も多い石川県では約40日、ついで新潟県約35日となっていますが、夏も冬も雷の発生が多いためです。
北海道(約9日)宮城県(約9日)東京都(約13日)の順に雷発生の数が少ないことが分かります。
では、なぜ北海道には雷が落ちないのでしょう?
それは地上の気温があまりにも低いため、積乱雲の中で水蒸気が凍ることがないためです。
言い換えれば、積乱雲の中で静電気が発生しないので、雷日数は少ないと言えます。
したがって、冬に雪の量は多く降っても、落雷を見ることは少ないのです。
落雷時にブレーカーが落ちるのは?
ブレーカーが落ちるのは、巨大な電気エネルギーを流出させてしまないようにするためです。
川が増水した時に、冠水しないようにするために海へ水を流す場合がありますが、それと同じことです。
では、どんな場合にブレーカーは落ちるのでしょうか?
まず、漏れ出たエネルギーに反応した場合です。
漏電ブレーカーには、電気的ノイズに弱いという特徴があります。
雷が起こす高周波が漏電ブレーカーを誤って作動させてしまうこともあります。
これは古い型のものほど、このような傾向がよく見られます。
次に、雷が落ちた衝撃によって、漏電ブレーカーが切れた場合です。
最後に、機器に不具合が生じた場合です。
漏電したものは、同じことを繰り返しますから、アース線付機器の点検を行いましょう。
まとめ
日本国内において落雷の頻度が高いところは、地上の温度がある程度高いことが分かりました。
雷が落ちた際に、ブレーカーが落ちるのは過剰な電気エネルギーが家庭の中へ流れないようにするためです。