ゴルフ場やキャンプ場などのような周りに高いものがない場所に雷が落ちたら、慌ててしまいそうです。
そうなる前に予備知識を知っていたら、それほど心配する必要もありません。
そこで、今回はレジャー施設での落雷について紹介したいと思います。
ゴルフ場で落雷に遭遇した際の対処は?
ゴロゴロという音が聞こえたら、すでに危険なゾーンに自分がいることを自覚してください。
雷は上空で絶縁体の空気を突き破って、地上へと降り注いできます。
持て余した電気エネルギーを早く放出したくて、より高い位置にあるもの目がけて落ちる傾向があります。
ですから、次のような行動は非常に危険で、自ら雷を呼び寄せるようなものです。
まず、木の根元から4m以内に避難すること。
次に、避難する際に傘をさしてしまうこと。
近くに車がある場合は、車内へ避難すると安全です。
車の外側の金属部分を伝ってエネルギーは地面へと逃れるので、通電する可能性は低いです。
ただし、カート内への避難はおすすめできません。
もし、近くに避難できるような場所がなかった場合は、身を低くして雷避けのポーズをとりましょう。
両足のかかとをぴたりとつけ、爪先立ちで体重を支えます。
こうすることにより、通電する面積を小さくし、通電しても爪先から爪先へ流すことができます。
キャンプ場での落雷に対処するには?
山や川原など木立のない開けた場所に隠れる時は、頂上や尾根などを避けて、できるだけ低いところを探します。
なるべく窪地のようなところを探して避難することが大切です。
なぜなら、雷は周囲よりも高い場所に落ちる特徴があるからです。
また、先端が尖ったものも落ちやすいと言われています。
ですから、テントの中やテントのそばは危険な場所になります。
大きな木の近くに身を寄せる場合は、下から4m以上の距離を保つようにしましょう。
その際は、上で紹介した雷避けの姿勢をとるとより安全です。
実際、釣り客が落雷に遭い木の下から一定の距離をとって離れていたために、命が助かった実例があります。
残念ながら、木の下に避難した釣り客は帰らぬ人となってしまいました。
まとめ
どんな場所であっても高いもののそば、先端の鋭いものの近くは避けて避難しましょう。
また、身を隠す場所がない場合は、雷避けの姿勢をとることが重要です。