雷が落ちても車の中にいれば、安全だということを耳にしたことはありませんか?
でも、エンジンに引火したり、タイヤは電気を逃がしたりするのでしょうか?
これらのことについて、今回は話していきたいと思います。
エンジンをかけている車に雷が落ちたらどうなるの?
オープンカーなら危険ですが、窓を閉めた車の中で待機している限りは感電の心配はありません。
大きな電流が通ると発熱するので、金属ボディ部品に接触していた場合、火傷を負うおそれはあります。
電流は金属ボディの方を優先して流れるので、電気部品や内装はほとんど影響を受けることはありません。
もし、気化したガソリンに引火して、爆発したらと考えてしまいがちですが、大丈夫です。
気化した燃料と空気が一定の割合で混じった状況下で着火して、大爆発が起こります。
普通車でそんな混合状態になるのはエンジンシリンダーの中だけですから、給油中なら可能性はあります。
しかし、落雷によって普通車のエンジンに引火し、爆発するようなことはありません。
車に雷が落ちたらタイヤはアースの役割をするの?
タイヤはアースの役割を担うことはありません。
空高いところから数百メートルの空間を突き進んでくる雷にとって、車体と地面の隙間はないに等しいです。
しかも、雷は人が瞬きをするのよりも早く落ちます。
雷が落ちたとして、車の中にいたら平気なのは電線に止まっているスズメと同じようなものです。
どれほど高圧で、大きな電流が流れていようとも、電線のスズメは感電することはありません。
電流が逃げていく場所がないので、スズメは感電することなく平然としていることができます。
同じように、車内の金属部分に片手を触れた状態で、車体に高い電圧が加わり、大きな電流が流れても、
体内を電流が流れる先がないので、感電することはないと考えられます。
まとめ
エンジンをかけている時に、落雷しても通電する可能性は低いことが分かりました。
雷の電気は外側の金属部分を伝わり、地面へと逃れていくからです。
ゴムでできたタイヤも、ほんの一瞬の落雷を逃がす役割を果たすことはありません。