誰がどんな時に、どんな場所で、雷に遭遇するか予測することは困難です。
ここでは、特に気をつけなければならいない登山への下準備について紹介していきます。
また、比較的安全と言われる車の中についてもその理由について説明していきます。
山へ登る際に、雷へ事前に対処するには?
雷に出合う確率を下げる方法の中から2つを紹介します。
まず、雷は午後、特に14時以降に起きるものが多く見られます。
もちろん他の時間帯にも起こりますが、確率としては午後が多いと言えます。
それは、地表付近の気温が上がり、上昇気流から積乱雲が発達して雷が発生するからです。
特に夏は、できるだけ早い時間帯に行動を終える計画にすれば、雷に遭遇することを避けることができます。
次に、気象情報や雷注意報に耳を傾けておくことです。
「上空に寒気が流れ込み」、「大気が不安定に」などの言葉が出てきたら、雷に注意しなければなりません。
そういう日だと認識して、場合によっては行動プランを変更してください。
車内いたら雷への対策はできるの?
自動車に乗っている場合に、落雷の危険を感じたら、次の3つに注意してください。
1つ目は、車の外へ出ないようにすることです。
2つ目は、車内の金属部分に触れないようにすることです。
3つ目は、車の窓を決して開けないようにすることです。
車内の中央にいて、体の一部が導電性のものと触れないようにしてください。
自動車の壁に寄りかかっていては、充分に安全とは言えません。
なぜなら雷のエネルギーは車の外側の金属部分を伝わり、車のタイヤへと流れ、地表へと逃れるからです。
タイヤなどのゴム程度では絶縁体とはならず、タイヤの表面を伝わって電流が地面に逃げ出しています。
ゴムのタイヤがあるから絶縁されて安全なのではなく、電流が金属表面を流れるため自動車の内部は安全なのです。
車の窓が開いたままだと、そこからエネルギーが侵入してしまうおそれがでてきます。
まとめ
山へ登る時間帯によって落雷に遭う確率が異なってくるとは思ってもみませんでした。
登山に行く前は、事前に天気予報などの情報をこまめに確認しましょう。
車に乗っているからといっても、上で紹介した注意点を守らないときちんと身を守ることはできません。