冬の季節風は北西から吹いてくるため、冬の日本海側は寒さが厳しくなり、雪の日が多くなります。
かつては、「地震・雷・火事・親父」として怖いものの代名詞として使われていた時代もありました。
そこで今回は、金沢と雷をテーマにして話していきたいと思います。
金沢で雷が多いのは、夏それとも冬?金沢の雷の特徴は?
梅雨時は雷が多いイメージがありますが、日本海側は冬の降雨量が多いことで知られています。
では、いったい夏と冬のどちらが金沢で雷の発生件数が多いのでしょうか?
夏と冬のどちらが多いの?
気象庁のホームページによると、なんと金沢では年間42.4日も雷が発生していることが分かります。
その中でも特に11月から2月にかけて、つまり冬の時期が雷の発生する日が多いようです。
雷の日数が多いのは、12月は8.2日、1月は6.8日、11月は5.8日とほぼその月の25%以上を占めています。このデータは、ここ30年の計測情報を元に割り出されていますから、信頼性は高いです。
石川県など日本海側で多く起こる冬の雷は、大陸から張り出してきた寒気が日本海で暖められ発生する積乱雲が原因です。
冬の雷は、夏の雷に比べて放電回数は少ないですが、1回あたりの電気量が多く、被雷すると大きなダメージを受けることになります。
冬の雷の特徴は?
人や物に雷が落ちるだけが被害ではありません。次に紹介する間接的な被害は夏よりもエネルギー量の多い冬に起こりやすいです。
意外と知られていませんが、雷の影響は落雷による直接的な被害だけではなく、「誘導雷」と「逆流雷」が生じるおそれがあります。
むしろ、一見しただけでは電化製品の異常に気付かないことが多いので、こちらの方が被害に気付かないことが多いです。
周囲に落ちた雷が落ちた際に、近くの電線やアンテナに電圧が生じて、電気機器へトラブルをもたらすことがあります。避雷針に落ちたあふれんばかりのエネルギーがアースや電線などを通じて逆流して、他のところへ影響を与えてしまいます。
まとめ
日本海沿岸に位置する金沢では冬場に雷が多く見られ、最も発生日数の多いのは12月で、月に8回も発生しています。
冬の雷は回数こそ少ないものの、1度に生じるエネルギーがあまりにも多いため2次被害を防ぐことが大切になってきます。
居住地域の気候の特色を踏まえて、災害対策を行っていくことも大切だと改めて感じました。