落雷が起こる可能性を2つの観点から紹介していきます。
1つは、雷の音と自分の居場所の距離を求める方法についてです。
もう1つは、雷の被害に遭いやすい場所について説明していきます。
雷が落ちる危険性がある距離は?
よく雷鳴が聞こえたら避難した方がいいと言われることが多いです。
では実際に雷との距離がどのくらい近くになると危険なのでしょうか?
雷鳴が聞こえたということは、半径14㎞以内で雷が発生しています。
つまり、半径14㎞以内は落雷の危険性があります。
雷雲の移動する速さは、時速5km~時速40kmと言われています。
ですから、進んでくるスピードが速いと20分くらいで、あなたのいる場所へ雷が来る可能性があります。
雷の音が聞こえたら、すぐに安全なところへ避難しましょう。
ちなみに、雷と今あなたがいる地点を計算で求めることができます。
雷が光ってから音が聞こえてくるまでの時間をもとして計算します。
音の速さは1秒で340m進みますから、聞こえてくるまでにかかった時間(秒)×340m/秒で求められます。
雷が落ちる危険性が高い場所は?
1つ目は、高くて細い物のあるところです。
針葉樹林などはその形状そのもので、避雷針はこれを利用しているわけです。
条件が変われば、落ちやすい場所も変わってきます。
2つ目は、高い木が見られない開けた場所などです。
そういう場所に人が立っていたら、人間が最も高いものになるので落ちる可能性はあります。
3つ目は、雷雲が発生しやすい地域です。
日本では群馬県や栃木県の辺りで、夏に雷が多く発生しています。
北の日本海側や秋田県などでは冬に雷が多いことが知られています。
外国では、南アジアやアフリカ、中南米など、雨季のある暖かい地方で多く見られます。
地球温暖化やヒートアイランド現象などに伴い、日本でも関東地方の夏の雷による被害は増えています。
まとめ
雷の音が聞こえる距離にいる場合は、落雷の可能性もありますので、充分に注意が必要になります。
雷が落ちやすい場所には、周囲よりも高いという点が共通していることが分かりました。