雷はどこに落ちるか予測することは難しいです。

しかし、世界には雷がほとんど発生することで有名な場所があります。

また、冬の日本海側で雷が多い原因の一部について迫る研究も行われています。

今回は、これら2つをテーマにして話していきたいと思います。

雷が多い地域や国は?

南アメリカ大陸に位置するベネズエラ

そこには南米最大の湖「マラカイボ湖 (lago de Maracaibo)」があります。

音のない雷、つまり雷光が立て続けに起こる不思議な現象を見ることができます。

その現象から「マラカイボの灯台(Faro de Maracaibo)」と呼ばれています。

古くは15世紀から見られる現象で、航海の安全に貢献したことから、いつしかこう呼ばれるようになりました。

しかも、現地では日常の光景となっており目新しさを感じる人はいません。

年に160日くらい、一度につき約10時間、そして1時間に280回もの間隔で雷が起こっています。

マラカイボ湖は地殻が動いたことによりできた湖で、水路によっては湾や海に繋がっています。

「マラカイボの灯台」は湖のいたるところで見られますが、特に南西部のカタトゥンボ川付近での目撃情報が多いです。

雷 多い 地域 国 理由

日本海側で冬に雷が多い理由は?

日本海側の雷の増加傾向を明らかにした研究(田中明夫、1997ほか)の結果を元に話を進めていきます。

10月~2月までの雷の回数を、次の2つの期間に区切って比較してあります。

1つは1941年~1970年の30年間と、もう1つは1971年~1997年(1998年)の17(18)年間です。

前者の平均と後者のそれに大きな変化が見られたのは、9.2日増加した北陸、ついで、上越・中越の7.7日と続きます。

増加している理由を明瞭に説明できる研究結果はありません。

現時点で分かっているのは、特定の時期の某所、または某地域で、雷の日数が増加している理由についてです。

秋田県における高層の気温と雷日数の経年変化の調査(工藤正哲、2001、気象庁研究時報、53、27‐35)によると、

地上では温暖化が進み、成層圏の下部では寒冷化しており、大気は非常に不安定な傾向にあるそうです。

このような統計学的に有意な寒冷化が見られるのは冬の時期に限られます。

東北地方の日本海側より北陸地方が雷の増加は強い傾向にありますが、これからの課題となっています。

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まとめ

世界は広く常時、雷光が発生している場所があるとは驚きました。

日本海側で冬に雷が増加する原因を特定できてはいませんが、限定的な理由は分かっています。

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