落雷があった際に木造のアパートは、鉄筋コンクリートのアパートに比べて頼りないイメージがあります。
では、実際に木造アパートに雷が落ちた場合を想定して考えてみましょう。
どんなことが起こるのかを紹介していきます。
木造アパートの一階に雷が落ちたらどうなるの?
それはアパートの高さによって異なります。
建築基準法で20mを超える建物には避雷針をつける義務があります。
避雷針とは、雷をあえて落とすことで、地中に電気エネルギーを分散させて流す役割を果たしています。
20mよりも低くて、周りにこのアパートよりも高いものがない場合は、注意が必要となります。
雷の性質として高いものに落ちる性質があります。
雷が直撃すると、一瞬で家中に電流が流れ、コンセントから火花が飛び散り、火災へとつながります。
電化製品はすべて壊れ、電灯からは火花が出ます。
ただし、これらは特に被害がひどい場合です。
もし、近くに落雷した場合は、電線などを伝って家屋の中へ電気エネルギーが流れ込むおそれがあります。
ですから、落雷が付近で発生したら、窓をすぐに閉めてエネルギーの侵入を防ぎましょう。
雷がアパートに落ちることはあるの?
20m以上の高さがあれば、避雷針が備えつけてあるので直撃を避けることはできます。
しかし、誘導雷は電線などを伝って家屋の中へ侵入することで、家電製品に被害をおよぼすことがあります。
落雷した地点の周辺にある電線や電話線、アンテナなどに発生する大きな電圧や電流のことを誘導雷といいます。
家電製品の見た目には損傷がなくても、内部に大きな影響が出ている場合があります。
その影響は数㎞先にまでおよぶとも言われており、雷鳴が聞こえたら誘導雷の可能性があります。
また、逆流雷によってアースから電気エネルギーが侵入してしまうこともあります。
これは避雷針などの建物付近に落ちれば、一時的に地面の電気エネルギーが一気に高まってしまいます。
まとめ
木造のアパートに雷が落ちることは充分に考えられます。
ただし、直撃することはあまり多くはないと思われます。
しかし、付近の落雷によって電化製品へ影響が出ることがありますので注意してください。