言語が違えば、自然現象を表す表現にも違いが見られます。
日本においても小学校の英語教育の教科化が進められています。
そこで、雷にまつわる英語の表現について紹介していきたいと思います。
特に、日本語に存在していて英語には見られない雷の音に関するオノマトペも取り上げていきます。
日本語の「雷」と英語の「thunder」の意味が示す範囲に違いはないの?
日本語で「雷」と言えば、光と音の両方を指します。
英語では、雷の光は「lightning」、雷の音は「thunder」と言って区別をします。
「私の子どもは、雷を怖がっています。」
という日本語を英語に訳す際に、雷の「光」についての恐怖なのか「音」ついての恐怖なのかに焦点を向けなければいけません。
この場合は、もちろん「音」ですから、英訳すると次のようになります。
「My child is afraid of thunder.」
また、「あの木は昨日の夜、雷に打たれた。」という日本語を英訳する場合は、次のようになります。
「That tree was hit by lightning last night.」
雷の「音」に打たれるわけではありませんから、「光」を意味する英単語を使う必要があります。
雷にまつわるオノマトペ「ごろごろ」を英語で表現すると?
「今、雷がゴロゴロと鳴っている」という日本語を英訳すると、次のようになります。
「It is thundering right now.」あるいは、「Thunder is rolling right now.」
左の英文は、天候を表す「it」を主語に立てて表現しています。
右の英文は、雷の「音」を主語にして、「ごろごろ」を「roll」という英単語で表現しています。
この他にも、まだあるかもしれません。
日本語は英語よりも擬音語を使う傾向が多く見られ、英語に訳す際に大変です。
擬音語そのものにとらわれずに、全体として何を伝えたいのかを考えていかなければなりません。
まとめ
国によって自然現象を表現する言葉にも違いがあることが分かりました。
言語を学ぶ際は、慎重に細かく考えていく必要がありそうですね。