どんな場所にいても絶対、雷が落ちないと言い切ることはできません。
高校球児が雨上がりのグランドで被雷した事例もあります。
そこで、室内と屋外にいた場合の注意点について説明していきたいと思います。
屋内や室内で落雷時に注意することは?
家や建物の付近で落雷した場合、雷電は家の外側、壁などを伝って電気エネルギーが流れ込んできます。
ですから、雷が落ちた場合に壁際に座ったり、もたれたりすることはしないようにしましょう。
壁の近くにいると、衝撃で窓ガラスが割れたり、被雷したりする可能性が高くなります。
できれば、安全のために壁から1m以上は離れ、なるべく家の中央にいるようにしてください。
落雷時に窓が開いていると、あふれ出た電気エネルギーが流入してしまいますので、しっかり閉めましょう。
あふれ出た電気エネルギーにもいくつか種類があり、その中の1つに誘導雷があります。
落雷した地点の周辺にある電線や電話線、アンテナなどに発生する大きな電圧や電流のことをいいます。
誘導雷は電線などを伝って家屋の中へ侵入することで、家電製品に被害をもたらします。
見た目では損傷が見られなくても、機器の中の部品が損傷していることがあります。
その影響は数㎞先にまで及ぶとも言われていますから、事前に避雷器などを備え付けておくと少しは安心できます。
外出時に雷に注意することは?
近くに身を隠すような場所がない場合であっても、木の下に身を寄せるのはやめましょう。
雷の電気エネルギーは、高い位置にあるものに落ちやすいからです。
しかし、やむを得ずそうする場合は、木の根元から4m以上は離れ、低い姿勢をとるように心がけてください。
アメリカで推奨されている雷避けの体勢を紹介します。
身をかがめた状態で、落雷時の衝撃音を和らげるために両手で耳を塞ぎます。
両足の踵をぴったりとつけることで、通電したとしても踵が電流を逃す役目を果たし、地面へと逃すようにするためです。
爪先で自分の体重を支え、地面にお尻をつけないようにします。
こうすることで地面との接触面積を小さくし、侵入ルートを狭めるための工夫です。
まとめ
家の中などにいて近くで落雷した場合は、家の中心に身を寄せるようにしましょう。
窓が開いていればそこから電気エネルギーが流れ込んでくるおそれがあります。
外出時に仕方なく木の近くに身を隠す際は、根元から一定の距離を保ち、雷避けの姿勢をとりましょう。