養蚕業や製糸業など女性が活躍できる素地が高かったことを評して「かかあ天下」と呼ばれています。

実際、現代でも女性の運転免許証保有数が日本で最も多いことから、その傾向は続いています。

さて、ではなぜ上州名物に雷が組み入れられているのでしょう。

群馬県と「雷」の関係性について!「雷」が多い理由とその特徴は?

上で紹介した文句以外にも、怖いものを代表するものの1つとして、「雷」が使われていたこともありました。それほど定着しているということは、群馬県と「雷」に大きな関わりがあることの証でもあります。

そこで今回は、上州名物の1つである、「雷」について紹介していきます。

群馬 雷 多い

上州(群馬県)名物に「雷」が入っているのは?

群馬県は南北で気候の差が激しく、雷の発生が多いのは南部地域においてです。

前橋市、伊勢崎市、館林市などの南部地域では、山々からのフェーン現象と都心のヒートアイランド現象によって猛暑日に達します。40度近くまで上がることもあり、日本でも有名な酷暑地帯となっています。

南部地域では、これらの影響により雷が多く発生し、上州名物として全国に知られています。また、雷雲が北部の山岳地から太平洋に抜けていく通り道ともなっています。

 群馬県と雷に関係の深い山と空っ風!

「雷」に由来する地名や山名も県内各地に見られます。

赤城山は、黒い雲(雷雲)の上る山で「くろほ」、榛名山はいかずち(雷)の山として「いかつほ」とも呼ばれていました。伊香保という地名にその名残を見ることができます。

「空っ風」は、冬の季節風で、冷たく乾燥した風が北西から吹いてきます。

地域で呼称が異なり、「赤城おろし」、「榛名おろし」、「浅間おろし」などと呼ばれています。

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この風から家屋を守るため、設けられた垣根「かしぐね」は、群馬県を代表する景観の1つとなっています。また、乾燥した風を利用して、さつまいもや、大根など、を干して利用する文化も発達しました。

まとめ

群馬県に雷が多いのは、産地で暖められた空気が上昇し、気流が生まれ、雷雲へと成長しやすいからです。

古い呼名に雷に関するものが多く、これほど深いかかわりがあったとは思いもしませんでした。

地域の気候をうまく生かして、その土地独自の生活習慣を築いてきたのだと改めて感じました。

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